バストアップと睡眠の関係

2024年8月17日

バストアップと睡眠の関係

結論からいうと、バストアップと睡眠は大きく関係しています。

バストの成長には女性ホルモンが重要な役割を果たしています。睡眠中には女性ホルモンの分泌が活発になり、質の良い睡眠を確保することでその分泌量が増加します。一方で、睡眠の質が低下し、十分な睡眠時間が確保できないと、ホルモンの分泌量は減少します。したがって、質の良い睡眠を取っている人は、そうでない人に比べてバストが成長する可能性が高いとされています。

さらに、睡眠中には成長ホルモンも多く分泌されます。成長ホルモンもバストの成長に大きく関与しており、質の良い睡眠が取れていれば、その分泌量も増加します。

女性ホルモンが多く分泌されるタイミング

かつては、22時から2時までの時間帯が「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれ、この時間に質の良い睡眠を取ることで女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が活発になるとされていました。

しかし最近では、ホルモンの分泌には個人差があることが明らかになっています。実際には、女性ホルモンや成長ホルモンは、眠りに入ってから最初の3時間の間に特に多く分泌されることが分かっています。このため、この3時間に質の良い睡眠を確保するためには、十分な睡眠時間を確保し、良質な睡眠を取ることが非常に重要です。

バストアップに効果的な睡眠のポイント

バストアップと睡眠に大きな関係があるのはここまでお話しした通りですが、バストアップ効果を高めるには「睡眠時間」と「睡眠の質」の2つのポイントを押さえておくことが大切です。それぞれ詳しく解説します。

睡眠時間

十分な睡眠を確保するためには、どのくらいの時間が必要か気になる方も多いでしょう。

一般的に、成人の理想的な睡眠時間は6〜8時間とされています。厚生労働省の健康実態調査によると、「6時間以上7時間未満」の睡眠を確保している女性が最も多く、次いで「5時間以上6時間未満」の人が多いという結果が出ています。

年齢によって必要な睡眠時間は異なり、一般的には年齢が上がるにつれて必要な睡眠時間は短くなる傾向があります。「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書」によれば、10代では8〜10時間、成人から50代までは6.5〜7.5時間、60歳以上では約6時間が推奨されています。

また、季節によっても適切な睡眠時間は変わります。夜が長い秋から冬には睡眠時間が長くなり、日が長い春から夏には睡眠時間が短くなる傾向があります。

朝型や夜型といった睡眠のパターンは、体内時計に関連する遺伝子の影響が大きいとされています。したがって、「何時間寝るべきか」という具体的な基準は一概には言えません。大切なのは、睡眠時間だけでなく、その質を高めることです。

睡眠の質

いくら長時間睡眠時間を確保できたとしても、睡眠の質が悪ければ、十分な量の女性ホルモンや成長ホルモンが分泌されません。

ただし睡眠の質が良い状態に明確な定義はなく、脳波で判定する方法もあるものの、脳波のデータと個人の睡眠に対する満足度は必ずしも一致しないとされています。睡眠の質を左右する要素は「寝付きの良さ」「眠りの深さ」「スッキリとした目覚め」の3つです。

厚生労働省が示す「より健康的な睡眠を確保するための生活術」によると、以下のような点から睡眠の質が測れるとされています。

昼と夜のメリハリがきちんとあり、眠りと覚醒のリズムが規則的である
個人の十分な睡眠時間が確保できていて、昼間に眠気や居眠りがない
寝ている途中に目覚めることが少ない
就寝から眠りに入るまで時間がかかり過ぎない
寝起きがスッキリしている
ぐっすり眠れたという満足感がある
日中に疲労を感じ過ぎることなく、意欲的に生活できている

睡眠中にバストアップや美乳を目指すためにできること

睡眠中にバストアップや美乳を目指すには、睡眠の質を向上させることと、バストの型崩れや下垂を防ぐことが重要です。以下のポイントを実践することで、より良い結果が期待できます。

自分に合った枕を使う

バストアップや美乳を目指すためには、ご自身に合った枕を使うことが大切です。

枕が体に合っていないと、睡眠の質が低下しがちです。理想的な枕の高さは、仰向けで寝たときに顔と敷布団が平行になり、頚椎をしっかり支えられる高さです。一般的には、1〜6cm程度の高さが推奨されていますが、個人によって最適な高さや形状は異なるため、自分に合った枕を見つけることが重要です。

合わない枕を使うと、肩凝りや血行不良を引き起こし、バストへの栄養供給が妨げられる可能性があります。また、腰痛やいびき、寝違え、さらには睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。もし現在の枕が合わないと感じる場合は、自分に合ったサイズや形状の枕に買い換えることを検討すると良いでしょう。

睡眠の3時間前から食べない

バストアップを目指すなら、睡眠の3時間前までに食事を済ませることが重要です。

食事を消化するには通常2〜3時間かかるため、就寝直前に食事を摂ると、寝ている間も胃腸が活発に働くことになります。これが睡眠の質を低下させる原因となり、また、遅い時間の食事は体重増加のリスクも高まります。そのため、理想的な体型を維持しながら睡眠の質を保つためには、睡眠の3時間前までに食事を終えるよう心がけましょう。

もし仕事やその他の理由で睡眠の3時間前までに食事が済まない場合は、軽めの間食でエネルギーを補給し、できるだけ消化の良いものを選ぶと良いです。これにより、睡眠の質を改善しつつ、バストアップに向けた体調管理がしやすくなります。

睡眠前に体を温める

睡眠前に体を温めることも、質の良い睡眠を得るためには重要です。

体を温めるためには、39〜40度のぬるま湯でじっくりお風呂に浸かるのがおすすめです。この温度で体の芯から温まることで、体温が上昇し、眠気を感じやすくなります。副交感神経が優位になることで、スムーズに眠りに入りやすくなります。入浴は就寝の1〜2時間前に行うと良いとされています。

また、温かい飲み物を飲むこともリラックス効果があり、睡眠の質の向上に役立ちます。ただし、寝る直前に飲みすぎると尿意を感じて睡眠が妨げられることがあるため、就寝の数時間から1時間程度前に飲むようにしましょう。カフェインを含まない玄米茶やルイボスティー、ハーブティーなどが特におすすめです。

冷え対策をする

バストアップや美乳作りのためには、睡眠中の冷え対策を徹底することが重要です。

寝ている間に体が冷えると血行が悪化し、バストに悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、冷え対策を間違えると睡眠の質が悪化することもあるため、適切な対策を講じることが大切です。

例えば、厚着をしすぎると汗をかきすぎて体が逆に冷えてしまうことがあります。また、過度な厚着は寝返りがしづらくなり、血行が滞る原因となります。寝返りがスムーズにできないと、体温調節がうまくいかず、睡眠の質が低下します。

そのため、腹巻きやレッグウォーマーを使って部分的に体を温めるのが効果的です。これにより体全体を過度に温めることなく、適度に温かさを保つことができます。冷えを防ぐために靴下を履いて寝る方もいますが、体の熱をうまく発散する観点からは、素足の方が望ましいです。

ナイトブラを着ける

就寝時にはナイトブラを着用することが推奨されます。

ナイトブラ自体には直接的なバストアップ効果はありませんが、バストの脂肪が脇や背中に流れるのを防ぐことで、バストの型崩れを防ぐことができます。バストが型崩れすると、バストトップが下がったり、ボリュームが失われたりして、見た目が小さくなってしまうことがあります。

ただし、締め付けが強すぎるナイトブラを使用すると、睡眠の質が低下する可能性があります。眠りの妨げにならないよう、自分のサイズに合ったナイトブラを選ぶことが大切です。快適に着用できるナイトブラを選ぶことで、バストの形をサポートしつつ、良質な睡眠を確保することができます。

仰向けで寝る

バストアップや美乳を目指すためには、睡眠時に仰向けで寝るのが推奨されます。

仰向けで寝ることで、重力の影響を受けにくくなり、バストの型崩れを防ぎやすくなります。睡眠中に姿勢を意識するのは難しいですが、眠りに入る際には仰向けの状態にしておくと良いでしょう。うつ伏せで寝ると、バストが型崩れしやすくなるため注意が必要です。寝る前に仰向けの姿勢を習慣化することで、バストの形を維持しやすくなります。