豊胸の失敗とは

豊胸手術で失敗と感じてしまう症状は?

クオリティの高くない豊胸手術を受けたり、手術後の注意事項が十分に守られなかったりした場合、手術後の経過が良くないことがあります。例えば、しこりの発生や瘢痕化(はんこん)などが見られることがあります。しかし、これらの問題は体質によることも多く、必ずしも手術の失敗とは限りません。また、手術の成功か失敗かは主観的な評価が大きく関わるため、手術自体が技術的に成功していても、結果に対する満足度は個々の感じ方によって異なることがあります。

バストが硬くなる

ヒアルロン酸を注入した後、バストが硬くなることがあります。これは、質の低いヒアルロン酸を使用したり、注入部位が本来の位置よりも浅い層に注入されたりすることが原因です。これにより、バストが硬く感じられることがあります。ただし、バストの硬さが問題になる場合でも、必ずしも手術の失敗とは限りません。多くの場合、体質によるものであり、個々の反応やヒアルロン酸の性質によって異なるため、必ずしも技術的な問題ではありません。

しこりができる

バスト内部にしこりができることがあります。しこりの原因はさまざまで、以下のような要因が考えられます:

  1. ヒアルロン酸注入の問題: 一度に多量のヒアルロン酸を注入した場合、バストが硬くなることがあります。質の低いヒアルロン酸を使用したり、本来の注入層よりも浅い層に注入されたりすることが、しこりの原因となることがあります。
  2. 脂肪注入の問題: 脂肪注入を行う際に、採取した脂肪から不純物が十分に除去されなかったり、一ヶ所に多量の脂肪を注入したりすると、脂肪細胞が壊死してしこりができることがあります。これらのしこりは放置するとカルシウム成分で覆われて石灰化する可能性があります。
  3. 石灰化: バスト内のしこりは、体内のカルシウムが集まることで発生することがあります。体は異物を探知すると、その異物を守るためにカルシウムで覆うことがあり、この現象を石灰化と呼びます。

しこりや石灰化はバストに触れた時の違和感を引き起こし、バストの表面に凹凸を生じさせることもあります。医師が適切に処置を行っても、これらの症状が発生することがありますが、これらは必ずしも手術の失敗ではなく、体質によるものも多いため、事前に十分な説明と理解が必要です。

カプセル拘縮

豊胸バッグの周囲にカルシウム成分が集まると、やがてそのカルシウム成分がカプセル状に形成されることがあります。この現象は「カプセル拘縮」と呼ばれ、バッグを包むような形でカルシウムが集まり、さらに時間が経つとそのカプセル状のカルシウム成分が豊胸バッグを圧迫することがあります。

カプセル拘縮は、医師が適切に処置を行っても一定の確率で発生することがあり、必ずしも手術の失敗を意味するものではありません。この現象は体が異物に対して自然に反応する結果です。

当院では、豊胸バッグに「モティバエルゴノミクス2」を使用しており、バッグの表面には「シルクサーフェス加工」というなめらかなコーティングが施されています。この特殊なコーティングにより、カプセル拘縮のリスクを抑えることができます。

瘢痕化

石灰化が進行すると、カルシウムの塊が線維化し、バストの表面に炎症を引き起こすことがあります。この現象は「瘢痕化」と呼ばれます。瘢痕化が進むと、バストの皮膚が盛り上がり、バストそのものの形状が変わってしまうことがあります。

瘢痕化が発生すると、しこりを摘出するための手術が必要になる場合があります。医師が適切に処置を行っても、瘢痕化が起こる可能性があるため、事前にリスクについて理解しておくことが重要です。

バストに左右差が生じる

注入した脂肪の定着率の違いや豊胸バッグのカプセル拘縮などが原因で、バストの大きさに左右差が生じることがあります。ただし、人の体は自然に完全な左右対称ではないため、多少の差が生じることは珍しくありません。当院では、できるだけ左右差が出ないように、丁寧に豊胸手術を行い、均等な結果を目指しています。

豊胸バッグが破損する

バストに挿入した豊胸バッグは、外部からの衝撃やカプセル拘縮などの影響で破損することがあります。特に、バッグのタイプによっては、破損後にジェルが漏れ出し、バストの組織がジェルを吸収して炎症を引き起こす可能性もあります。

しかし、当院で使用している豊胸バッグ「モティバ」は、衝撃に強く破損のリスクが低い設計になっています。また、万が一バッグが破損した場合でも、ジェルが漏れ出さない構造となっており、安全性が高いです。したがって、モティバを使用することで、バッグの破損やジェルの漏れについては心配する必要が少ないと考えられます。

バストサイズが戻る

ヒアルロン酸を注入する豊胸手術を受けた場合、年月が経過するとヒアルロン酸は体に吸収されるため、バストサイズが元に戻ることがあります。一方、脂肪注入では通常、バストが縮むことはほとんどありませんが、注入された脂肪がバストにうまく定着しない場合、バストが徐々に元の大きさに戻ることがあります。この脂肪の定着率は体質に大きく依存するため、個々の反応によって結果が異なることがあります。

不自然な形になる

一見きれいな状態に見えるバストでも、体を動かした時に形が不自然に変わったり、バストの膨らみがナチュラルでない仕上がりになったりすることがあります。このような問題が生じる原因の一つとして、柔軟性の低い豊胸バッグの挿入が挙げられます。豊胸バッグが硬くて柔軟性が不足していると、体の動きに応じた自然な変形が難しくなり、結果として不自然な仕上がりになることがあります。

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