【施術別】老後に起こる、豊胸したバストの変化
バッグ式豊胸術
バッグ式豊胸術は、脇の下や乳輪からシリコンバッグを乳腺下や大胸筋下に挿入してバストを大幅にサイズアップする施術です。しっかりとした変化を望む方に人気があり、シリコンバッグを取り出さない限りその効果は長期間持続します。
しかし、バッグ式豊胸術を受けた後、年齢を重ねるとどのような変化があるかについても理解しておくことが重要です。老後における主な変化として、以下の点が挙げられます。
バッグが目立つようになる
バッグ式豊胸術を受けると、老後にバッグの形が目立つ可能性があります。シリコンバッグは乳腺下に挿入することが一般的ですが、年齢とともに乳腺が衰えたり、皮膚が薄くなったりすることがあります。そのため、挿入したバッグの形が透けて見えることがあり、見た目が不自然になることがあります。
また、シリコンバッグ自体は時間が経過してもサイズが小さくなることはありません。加齢により体脂肪が減少すると、バストだけが際立ち、違和感を感じることがあります。加えて、加齢によるバストの下垂がないため、年齢に不釣り合いな印象を与えることもあります。
バッグが劣化する
シリコンバッグには寿命があるため、バッグ式豊胸術では、時間の経過とともにシリコンバッグが劣化する可能性があります。最近では耐久性の高いシリコンバッグも増えてきていますが、人工物である以上、劣化するリスクは避けられません。バッグの劣化や変形が進むと、バストの形にも影響を及ぼす可能性があります。バッグ式豊胸術の仕上がりはバッグの状態に大きく依存するため、長期間にわたってバッグが変形すると、バストの見た目にも不自然な変化が現れることがあります。
カプセル拘縮が起きる
バッグ式豊胸術には、カプセル拘縮のリスクが伴います。カプセル拘縮は、シリコンバッグを挿入した際にその周りに形成される皮膜が厚くなりすぎることで発生します。この皮膜が厚くなると、シリコンバッグが圧迫されて形が不自然になったり、皮膜が硬くなって触り心地が悪くなることがあります。悪化すると痛みを伴うこともあります。
カプセル拘縮は、施術後すぐに症状が現れることもありますが、時間が経過してから発症する場合もあります。放置しておくと、石灰化が進行し、バストが硬くなり見た目にも不自然になる恐れがあります。
冷えが起きる
バッグ式豊胸術を受けると、将来的にバスト周辺の冷えを感じることがあるかもしれません。
シリコンバッグを挿入すると、その周囲に皮膜が形成されます。皮膜は体の組織と馴染みますが、シリコンバッグ自体は人工物であり、バッグ内には毛細血管が形成されることはありません。
若い時は脂肪が十分にあり、バスト周辺の温かさが保たれやすいですが、年齢とともに脂肪が減少すると、シリコンバッグの特性により冷たさを感じることがあるかもしれません。その結果、バスト周辺が慢性的に冷える可能性もあります。
バッグを除去するとへこむ
シリコンバッグを除去すると、胸が不自然にへこんでしまう可能性があります。バッグ式豊胸術は半永久的な効果が期待できますが、人工物を体内に入れるため、時間の経過とともにさまざまな変化が生じやすいです。こうした理由から、老後にシリコンバッグの除去を希望する方も少なくありません。
シリコンバッグを除去すると、バッグがあった部分が空洞になり、その結果、バストのボリュームが大幅に減少し、見た目がへこんでしまうことがあります。このような変化により、バストに違和感やコンプレックスを感じることがあるため、シリコンバッグ除去後には脂肪注入などのメンテナンスを受ける方も多いです。
脂肪注入豊胸術
サイズダウンする
脂肪注入豊胸術を受けると、老後にサイズダウンする恐れがあります。
脂肪注入豊胸術では、注入した脂肪のすべてが定着するわけではありませんが、定着した脂肪は半永久的に効果を持つのが特徴です。しかし、加齢により体内の脂肪が減少すると、バストに注入した脂肪も減少するため、バストのボリュームが減少し、サイズが小さくなる可能性があります。
また、年齢に関係なく、施術後にダイエットを行うと、バストの脂肪も減少し、結果的にサイズダウンすることがあります。
しこり・石灰化が起きる
脂肪注入豊胸術を受けると、しこりや石灰化が発生する可能性があります。
脂肪注入豊胸術では、自分の脂肪を採取して注入しますが、注入前に脂肪に含まれる不純物を取り除くものの、完全に取り除くことは難しいです。そのため、不純物が残ると、しこりや石灰化が生じることがあります。また、技術的な問題で一箇所に大量の脂肪を注入すると、これらのリスクが高まります。
しこりや石灰化は施術後数カ月以内に現れることがありますが、発生するタイミングには個人差があります。これらの問題が発生した場合は、修正術を受けて除去する必要があることもあります。
自然な下垂が起きる
年齢に応じた自然な下垂は、脂肪注入豊胸術を受けた方にも老後に見られる変化の一つです。
一般的に、脂肪注入豊胸術を受けた方は、元々バストが大きかった方よりも下垂が起こりにくいとされています。バストが元々大きい方は乳腺が発達し、その周りに脂肪が付いていますが、年齢とともに乳腺が縮むため、脂肪を支えきれなくなります。一方、脂肪注入豊胸術では脂肪だけを増やしてバストアップを図るため、乳腺組織が縮んでもそれほど影響を受けにくいです。
ただし、皮膚のたるみやクーパー靭帯の伸びがあると、自然に下垂が進むことがあります。この場合、年齢に応じた変化として自然な印象を与えるでしょう。
ヒアルロン酸注入豊胸術
ヒアルロン酸注入豊胸術は、豊胸用のヒアルロン酸製剤を注入してバストアップやバスト形成を行う施術です。ダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐに変化を感じることができるため、気軽に受けやすい豊胸術といえます。
ただし、ヒアルロン酸注入豊胸術は半永久的な効果はありません。注入する製剤や個人の体質によって持続期間に差がありますが、一般的には1〜2年程度です。施術を受けることをやめると、老後に影響が出ることは基本的にありません。
コメント