バストの左右差を減らすには

「試着して購入したブラジャーが、左右でバストの大きさや形が違ってフィットしない」と感じることがありますよね。バストに限らず、私たちの体は完全に左右対称ではないのが普通です。

それでも、バストの左右差があると、ブラジャーの選び方に悩んだり、見た目に対してコンプレックスを抱いたりすることがあるかもしれません。では、このバストの左右差はどうして生じるのでしょうか?

バストの左右差に悩んでいる方に向けて、今回はその原因や改善方法についてご紹介します。

バストに左右差が生まれる原因

腕の長さや顔のパーツ、足のサイズなどが左右で微妙に異なるように、私たちの体は基本的に完全に左右対称ではありません。

バストに左右差が生まれる原因として、利き腕の筋肉が発達しやすいことや体のゆがみが影響していることがあります。これらの要因により、左右の筋力バランスに違いが生じ、バストの左右差が生まれることがあります。

それぞれの原因について、以下で詳しく見ていきましょう。

利き腕の筋肉のほうが発達しやすい

日常生活の中で、無意識のうちに利き手に偏った使い方をしていることが多いです。日本の総人口の約90%が右利きで、約10%が左利きとされています。

利き腕を軸にしているため、右利きの人は右腕の筋肉が、左利きの人は左腕の筋肉がより発達しやすい傾向があります。このような筋力の偏りが筋力バランスに左右差を生じさせ、それがバストにも左右差をもたらす原因となるのです。

体がゆがんでいる

「いつも右側に鞄を持っている」「立っているときに左側に体重をかけることが多い」といった習慣は、誰にでもあるものです。

体のゆがみというと骨格の問題を思いがちですが、実際には背骨や骨盤を支える筋肉の問題が原因となることが一般的です。体のゆがみを放置していると、バストに左右差が生まれるだけでなく、内臓が圧迫されることで消化不良や血行不良が起こり、肩こりや腰痛のリスクも高まります。

バストの左右差を改善する方法

姿勢を正す

日本人は平たい体型が多く、背中やお尻、太ももの裏側の筋肉が発達しにくいとされています。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、同じ姿勢を続けることが多く、首から背中、腰の筋肉が前かがみに固まって猫背になることがあります。

猫背は見た目が悪いだけでなく、バストラインやウエストラインを支える筋力が弱くなり、肋骨が圧迫されることで呼吸が浅くなるリスクもあります。姿勢を正すことで、これらの問題に加え、バストの左右差の改善効果も期待できます。

簡単に取り組める姿勢改善のストレッチ方法をご紹介します。まず、顎を引き頭を下に下げ、両手を前に伸ばしてこの姿勢を10秒間キープします。次に、頭を正面に向けた状態で肘を体の後ろに向かって引き、肘を完全に引いたらその姿勢を10秒間キープします。さらに、肘の高さを変えずに手のひらを正面に向け、この姿勢を10秒間キープします。これをデスクワークなどの隙間時間に1セット1回、1日3セットを目安に行ってください。

また、姿勢改善には正しい椅子の座り方も効果的です。正しい座り方のポイントを意識することで、姿勢の改善に加え、腰痛対策や長時間のデスクワークによる疲れの軽減にも役立ちます。

小さいほうのバストをマッサージする

マッサージによって静脈やリンパの流れを改善することで、血中にたまった老廃物を体外に排出する効果が期待できます。特に、小さいほうのバストをマッサージすることで、その周辺の老廃物が排出され、筋肉がほぐれるため、バストアップが目指せるのです。

簡単にできるバストマッサージの方法をご紹介します。まず、両腕を伸ばして背中の後ろで組みます。次に、肩を後ろへ回して肩甲骨を寄せ、その後、腕を斜め下に引っ張りながら視線を45度に上げて胸を天井に向けます。この一連の動作を1セット10回、1日2回行うと効果的です。

マッサージ中は呼吸が浅くなりがちですが、常に深呼吸を意識することが大切です。

体の左右両側を均等に使うようにする

人間の体は一見すると左右対称に見えますが、骨格や筋肉を詳しく見ると多くの左右差が存在します。日常生活の中で、片方の手足だけを使う場面は意外と多くあります。たとえば、お箸を使って食事をしたり、ペンを持って文字を書いたりする動作は、いずれも片方の手で行うものです。

体に左右差が生まれる主な原因は、片側ばかりを使う普段の癖です。たとえば、毎回同じ肩にバッグをかけたり、片方の脚に体重をかけて立ったりすると、体が徐々に歪んでしまいます。体の歪みを解消するためには、お箸やペンの使い方を変えるのは難しいかもしれませんが、バッグを普段と逆の肩にかけるなど、体の左右両側を均等に使うように心がけることが大切です。

体幹トレーニングをする

バストに左右差が生まれる主な原因は、左右の筋力バランスの崩れによって体がゆがむことです。体幹トレーニングを行うことで、筋力バランスを均等に整え、バストの左右差を解消する効果が期待できます。

体幹トレーニングとは、頭部と手足を除く胴体部分の筋力を強化するトレーニングです。私たちの体にはさまざまな筋肉がありますが、これらは表層にある「アウターマッスル(グローバルマッスル)」と、深層部にある「インナーマッスル(ローカルマッスル)」の2つに大きく分けられます。体幹トレーニングは、このインナーマッスルを鍛えることに重点を置いたトレーニングです。

ここでは、ご自宅で簡単に取り組める体幹トレーニングをいくつかご紹介します。

プランク

今回は、肘をついた状態で行う「ロープランク」をご紹介します。ひじの痛みを軽減させるためには、ヨガマットを敷いて行うと良いでしょう。

まず、両肘を床につけてうつぶせの姿勢になります。次に、両足を腰幅に開き、つま先を立てて腰を浮かせるポジションに移行します。この姿勢をキープします。

また、肘を曲げない「ハイプランク」も体幹の強化に加え、腕や肩の筋力向上におすすめです。

ロープランクとハイプランクは、1セット60秒を目安に、1日3回程度行うと効果的です。プランクを行う際のポイントは、お尻を高く上げすぎないことです。横から見たときに、頭からかかとまでが一直線になるように意識して取り組んでください。

ハイリバースプランク

ハイリバースプランクは、胸を開いて肩甲骨周りのストレッチ効果が得られる体幹トレーニングです。回数や負荷をかけることよりも、正しいフォームで行うことが重要です。

まず、仰向けに横になり、手のひらを肩の真下に置きます。次に、ゆっくり腰を上げ、頭から足先まで一直線をキープしながら上を向きます。

このポーズを1セット30秒、1日3回行うと効果的です。視線を天井に向け、お腹を上げるイメージで行うと良いでしょう。

初めは呼吸を止めがちですが、深呼吸を意識しながら呼吸を止めないように注意してください。

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